川崎市多摩区の路上で5月、私立カリタス小学校の児童らが襲われ、2人が死亡、18人が重軽傷を負った事件で、神奈川県警は2日、岩崎隆一容疑者(当時51)=事件直後に自殺=を殺人と殺人未遂、銃刀法違反(刃物の携帯)の疑いで被疑者死亡のまま横浜地検に書類送検する。捜査関係者への取材でわかった。事件を起こした動機はわからないままだという。
捜査関係者によると、岩崎容疑者は5月28日朝、川崎市多摩区登戸新町の路上で、登校中の小学生を包丁で次々に襲撃。小学6年の栗林華子さん(当時11)や保護者で外務省職員の小山(おやま)智史さん(当時39)の首を刺すなどして殺害した。保護者の女性(45)に重傷を負わせたほか、同小の女児16人と男児1人にけがを負わせた疑いがある。
川崎市によると、岩崎容疑者は川崎市麻生区で伯父夫婦と同居し、「引きこもり状態」だった。伯母が今年1月に2度、自立を促す内容の手紙を書いたが、岩崎容疑者は「自立しているじゃないか」と反発したことが県警の調べでわかっている。1通はびりびりに破られた状態で家の中から見つかった。
県警は延べ約2100人の捜査…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル